成長期に大切なストレッチを教えてください
スポーツ障害や疲労の原因の殆どがオーバーユース(使い過ぎ)によるものと言われています。
練習を続けていくと、同じ動作を繰り返すために体の同じ筋肉だけを使うことにより、そこに疲労が蓄積され、このために筋・腱・靭帯・関節などが固くなり、種々の障害が生じます。この使い過ぎを治療・予防するには休ませるのが最良であり、スポーツを行いながらの治療・予防は極めて困難であることを、本人・親・指導者は知っておくことが大切です。正しいトレーニング等とともにストレッチングが極めて効果的であり、固くなった筋・腱などの柔軟性を回復させ、常にリフレッシュされた状態に導くことが可能になります。成長期では骨の成長に、筋肉の成長が追いつかないことがあります。その結果、筋肉・腱が常に緊張状態にあり、相対的に身体の柔軟性が落ち、種々の障害を引き起こす要因になります。従って、特にストレッチングが練習や試合前後に必要であります。しかし目的とする筋肉・腱がきちんとストレッチされてるかどうかは、本人自身にしか分からないので、指導者が個々にきちんと指導し、理解させる必要があります。
ストレッチングの効果
① 身体柔軟性の獲得―関節可動域(動く範囲)筋の伸展性
② 筋疲労の回復
③ 筋の弛緩・緊張に対応する能力の改善、向上
④ 以上の効果が相乗し、結果としてスポーツ障害の予防されます
ストレッチングの注意事項
① ストレッチング中の呼吸―自然のリズムに心がける(決して呼吸を止めないことが大事)リズムが悪い場合は、ストレッチングの姿勢が正しくない証拠
② 意識についてー意識は常に伸展されている筋肉に向ける
筋肉が伸びているという「ストレッチ感」は、身体をリラックスさせ、よりストレッチングの効果をより高めます
③ 実施時間―少なくとも「伸びているという感じ」を20秒くらい必要
④ 具体的方法―練習・試合前後に。また入浴後など体が温まっている時に行うのは一層効果的であります
ストレッチングはスポーツ障害予防の第一歩!!
手を抜かずに、筋肉・靭帯が「伸びているという感じ」をしっかり覚えましょう!